稽古課程

当会で稽古する太刀[カタ]

参學圓之太刀

流祖上泉伊勢守創案の太刀[カタ]です。

一刀両段
斬釘截鐵
半開半向[合]
右旋左轉
長短一味


の五つの太刀[カタ]から成り、また砕き[変化]の太刀が、各太刀にそれぞれ三太刀が伝えられています。

燕飛六箇之太刀

新隂流の元となった陰流由来の太刀[カタ]です。

第一燕飛
第二猿廻
第三山陰
第四月影
第五裏波
第六浮舟


から成り、木刀を用いて六太刀を続けて使います。

三学円之太刀

流祖上泉伊勢守創案の参學圓之太刀は、時代を得て甲冑剣法から素肌剣法へと変革されました。
太刀[カタ]の名称は変わりませんが、身勢は引くく構えた沈なる身から、中庸之身と謂れる直立たる身で使われます。
当会では、参學圓之太刀と区別する為、三学円之太刀、連也型と呼んでいます。

九箇之太刀

流祖上泉伊勢守が学んだ念流、神道流、陰流から九太刀を、第二世柳生石舟斎に伝え、
石舟斎がこれを整備したものです。
多くの砕き[変化]があります。

必勝
逆風
十太刀
和卜
睫徑
小詰
大詰
八重垣
村雲

の九太刀から成ります。

天狗抄太刀數構八

この太刀は秘太刀として、多くの術理を示唆したもので、昔日より尊ばれたものです。
中でもニ刀、ニ刀打物、二人懸は特別とされ、限られた者だけに伝えられました。

花車
明身
善待[烏飛]
手引
乱剣
ニ刀
ニ刀打物
二人懸[天狗抄奥]


の八太刀から成ります。

ニ十七箇條截相

新隂流の勝口の集大成です。
江戸の柳生家では免許之太刀とされていました。

序ノ太刀
 上段三、中段三、下段三
破ノ太刀
 折甲ニ、刀棒三、打相四
急ノ太刀
 上段三、中段三、下段三

から成ります。

奥義之太刀

新隂流究極の太刀と謂れるこの太刀は、ひとつの勝口を示したものではなく、
新隂流の術理全体を貫いた存在として位置づけされています。
七太刀から成り、第七の八箇必勝は印可之太刀として伝えられます

添截亂截
無二剣
活人刀
向上
極意
神妙剣
八箇必勝

奪刀法[無刀之位]

流祖上泉伊勢守は、第二世柳生石舟斎に無刀の完成を託したと
伝えられ、石舟斎は奪刀法[無刀]三位としてこれを伝えました。

無刀勢
手刀勢
無手勢


後年第五世の柳生厳包[連也斎]は、座奪刀法三位を加えました。
また柳生家補佐であった長岡房成師は、奪刀法増補五勢を伝えました。

十兵衛杖

江戸柳生二代である柳生十兵衛三厳師創案による杖術です。

速死一本
大乱
小手縛
三拍子
高乱


の五本から成ります。

薙刀、槍術

当会では疋田系統の新隂流に伝わる薙刀、槍術を研究し、新隂流の術理をこれに応用、展開しています。

伝書関係

新隂流には多くの伝書がありますが、当会では三大口伝書と呼ばれる

截相口伝書
没滋味手段口伝書
始終不捨書


を中心に稽古に於いて随時、また講義を行なっています。
・プリント等配布


新隂流 武學 精錬会に於ける 稽古過程

第一期[一年以上]

一、礼法[座礼、立礼]
ニ、身勢[正面、左右偏身]
三、歩法[正面の前進後退]
   [左右偏身の前進後退]
四、太刀の執刀法と歩法
・無形→中段→雷刀[定位置]
・無形での前進後退
・中段での前進後退
・ 雷刀での前進後退
・中段位から順逆青岸への変化
・順青岸での前進後退
・逆青岸での前進後退
・ 順逆に変じながらの前進後退
五、太刀筋
・  真っ直ぐの筋
・右足前の順の筋
・ 左足前の逆の筋
・返刀、廻刀からの右足前の順
 の筋、左足前の逆の筋の連続
 的な繰り出し方を学習する。
・相架返打、相架流打を足の踏
 み換え、前進後退で使う。
六、参學圓之太刀
・太刀[カタの習得]
・身懸五箇之大事
・ 右足前の順の筋、左足前の逆
  の筋、左足前の順の筋、右足
  前の逆の筋を返刀、廻刀を用
  いて連続的に使う。
・砕き[十五太刀]を使う。
七、中太刀
・中太刀を用いて、十文字勝の位取り、拍子、間積りを感得する。→大轉位伝授

第二期[一年以上]

※太刀で真っ直ぐ、順、逆の筋を用いて、段階的且つ連続的な打ちに対する間切り稽古を行なって行く。

一、燕飛六箇之太刀
・一太刀ずつ序之拍子で学習す
 し、物打で太刀腰を打てる様
 にする。
・六太刀を続けて使い、序、破
 、急之拍子を使い分ける。
・シナイの実打で勝口を学習
 する。
ニ、小太刀
・偏身を用いて、真っ直ぐ、順
 、逆の打ちを学習する。
・正面、順、逆の相架取りを
 学習する。
・下段順、逆の相架と折敷打を
 学習する。
・小太刀の十文字勝の位取り、
 拍子、間積りを感得する。
小轉位伝授

第三期[二年以上]

※太刀の間切り稽古に加えて、
小太刀で真っ直ぐ、順、逆の筋に対する打ち、相架取り等を
段階的な間切り稽古で使って行く。

一、三学円之太刀[連也型]
・太刀[カタの習得]
・中庸五箇之身
ニ、九箇之太刀
・太刀[カタの習得]
・真っ直ぐ、順、逆の筋を
 左太刀で行なってみる。
 また、右太刀から左太刀、
 左太刀から右太刀への変化
 を学習する。
・逆風之太刀[古式]を使い
 順逆の筋の連環と斬り上げ
 の筋を学習する。
・和卜で越、付、当拍子を使
 う。
・打止め、打付けからの撞き、
 返打を学習し、小詰勝、大詰
 勝を理解する。
・九箇の各太刀のさまざまな
 砕きを学習する。

※小太刀と太刀での間切り試合を
稽古して行く。

当会の表太刀の過程は以上です。当会での稽古、独り稽古を熱心にされるなら、
ここで稽古を終結させても、一定の実力は保証出来ますが、更に学習を希望される方には、


・天狗抄太刀數構八
・二十七箇條截相
・奥義之太刀・八箇必勝
・奪刀法[無刀之位]
・十兵衛杖[柳生十兵衛考案]


等を段階的に学習して行きます。

※外伝試合勢法について

新隂流には、本伝[内伝]の太刀の他に、柳生家補佐 長岡房成師創案による外伝試合勢法があります。
大変膨大な体系で、過去の指導経験からみて、その数の習得にに苦労され、
手順ばかりを追い、深める事が出来ないとの声を多々耳に致しました。
当会では外伝試合勢法は、教習過程からは別に配置し、会員の方の稽古の進行状態をみて、
御本人の意向に合わせた稽古が出来る方向を採っております。

外伝試合勢法

第一過程
・大轉増補ニ勢法
・相雷刀八勢法
・中段十四勢法
・下段八勢法
・後雷刀十三勢法
・続雷刀十八勢法
・小轉変十三勢法
・外雷刀三十一勢法

第二過程
・両刀[ニ刀]三勢法、子勢有
・火砲勢五勢法
・小轉変増補ニ勢法
・小轉下段十一勢法
・続雷刀秘伝三勢法
・撃両敵五勢法
・向槍深檐勢七勢法、子勢六
・向槍擬偃月刀二勢法、子勢四
・向偃月刀五勢法
・奪刀法増補五勢法
・打欲奪刀者四勢法
・向真刀木刀勢
・闇地矮車四勢法
・撃介者逆風勢九勢法
※各勢法変勢有り

伝位伝授につきまして

精錬会では、会の教習過程に則り学習し、一定の力量に達した会員に伝授されるものです。
精錬会では六つの伝位があります。

一、大轉位
ニ、小轉位
三、天狗抄位
四、天狗抄奥位
五、目録位
六、内傳位

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